RMC東京ニュース2004.1 NO.268  見聞録 原稿

『リスク・マネジメント研究会』創設十周年記念会

  中央支会 倉辺 喜一郎 

   平成15年10月16日。リスク・マネジメント研究会創設十周年記念会の日です。この10年間に活動に参加した80名を超える現会員・OBに取りましては、記念すべき十周年記念会です。出入総勢40余名、会場は、浜松町の東京産業貿易会館。
   当研究会は、平成5年6月リスク・マネジメント懇談会として創設、丁度1年後に東京支部研究会に登録。以来10年、平成14年7月には100回開催を寿いて、江戸前の景観と料理を賞でる「温故知新」の屋形船による実地研修を開催しました。
   リスク・マネジメント研究会創設十周年記念会は、2部構成。第1部は記念式典です。会長瀧澤正雄さんの開会挨拶の後、会計幹事の青木平治さんの司会進行。まず、当研究会の専務理事格の高原清光さんの記念講話会です。創立以来の幹事として、研究会の10年の歩みを6期に分けて簡潔に回顧、そして「これからのリスク・マネジメント」がテーマの講演です。
   東京支部40周年記念論叢集の当研究会の論文に触れながら、現象面からみたリスク、経営資源からみたリスクから講演はスタートしました。ところで、読者のみなさん、JISに「リスクマネジメントシステム構築のための指針」(2001年3月20日制定)があることをご存知ですか。その中でリスクは次のように定義されています。『「事態」の確からしさとその「結果」の組み合わせ、または事態の「発生確率」とその「結果」の組み合わせ」。
   IT関連では、セキュリティ面でのトラブル、情報セキュリティに特化したリスクマネジメント規格「BS7799」や

「ISO/IEC17799」にまで話が及び、情報セキュリティポリシーの重要性をアッピール。そしてオチはもちろん「リスク対策にコンサルタントを活用しよう!」です。
   続いて、出版局長格の岡正煕さんから記念日当日発刊の十周年記念誌「こうすればうまくいくIT化」の編集裏話や読みどころの紹介です。この記念誌は会員が分担して執筆し、岡編集長の奮闘で編集・校正など迅速に仕上がったものです。記念会に間に合い、当日のプレゼントになりました。
   続いて第2部、記念懇親会です。瀧澤会長の簡潔かつ喜びにあふれた挨拶で開会、高原さんの司会で和やかに進行。ご多忙の中を駆けつけてくださった次の来賓の方々から心温まるご祝辞をいただきました。菅野吉信氏(日刊工業新聞社中小企業部長)、赤池知保氏(日本経営士会東京支部長)、野村廣治氏(中小企業診断協会本部副会長、前東京支部長)ほかのみなさまです。
   研究会OBを代表して宮崎繁次郎さんの乾杯で懇談に移りました。会員・OBは,こうして十周年を迎えることができた喜びをかみ締めつつ、時の経つのを忘れて楽しく嬉しいひと時を過ごしました。
   会場のあちこちには、何年ぶりかで顔をあわせた会員・OB同士がグラスを傾け、来賓やOBを囲んだ人の輪の弾む会話の渦がたくさんできていました。
   そして、終わらせるのが惜しい思いをこらえて中締め。温かい思いを胸に、当研究会の次の20周年、30周年に向けて、リスク・マネジメント研究・実践の新しい実り豊かな一歩を踏み出すことを誓って散会となりました。感謝!

十周年記念会議事録H15.10.16